世界で一番大好きな人に出会った話
2年前の私はモラハラヤバ男に依存していた。
今だからあれはモラハラだ…と思えるけど、当事者って本当に盲目で客観視が出来ないんだよね。
コミュニケーションを取るたびに自分を全て否定され、心は疲弊しすり減っていき、でもそれが普通で当たり前で、否定されるような自分が悪いんだ、という思考回路。
傷ついた分だけしか自分という存在の価値が無いと思っていたんだと思う。多分。
そしてジャニーズには全く関わりのない、むしろ避けてきた人生を歩んできた私が、ある日ふと歌番組で見たシンデレラガールで世界が変わることになる。
忘れもしない2018年6月27日
思わず歌いたくなる最強ヒットソング100 連発(長い)
シンデレラガールという曲のことは噂に聞いていた。すごいって。
でも本当にジャニーズというコンテンツに興味が無くて何も知らなかったから、「特に努力もしてないのにチヤホヤされていいね〜」くらいの気持ちだった。
ほうほうシンデレラガールね、と思い化粧しながら横目で見ていると、
「めちゃくちゃかっこいい男いる!?!!?!!?だれだ!?!?!」
「真剣佑?真剣佑ってキンプリの人だったん?!!?!??!」
ちなみにこの時↑
真剣佑のことが特別好きだった訳では無かった。
けれど、カメラに向かってキラキラの笑顔でまっすぐこちらを見つめながら手を振ってくれる、真剣佑に似た男の子から目が離せなくなっていた。
本当に綺麗な、嘘偽りのない空間だと思った。
終了後すぐTwitterで「キンプリ 真剣佑」と検索していた。
(ちなみにその時一番出てきたのは神宮寺くんの「目が真剣佑」)
「今日の岸くん真剣佑に似てる」というつぶやきで、彼が岸優太くんだということを知る。
死ぬほどタイプの顔を見つけてしまった私は、その日のヤバ男との予定をドタキャンし、ひたすら「岸優太」「岸くん」でぐぐってはメロ、ぐぐってはメロを繰り返していた。
それから1週間は、仕事中も1時間に1回は岸くんの写真を見なければ息が苦しくなるという禁断症状に悩まされることになる。
とにかく岸くんの顔がどんぴしゃタイプだった私、少クラのPrince Princessを見て歌の上手さにおったまげる。
そしてなによりも、彼が舞台上で見せる儚くて綺麗な、優しい表情に心が奪われた。
彼の中に「アイドルをしている自分」という存在が確かにあって、その存在に対して自分が全く違和感を持っていない。
アイドルの自分が当たり前にいるけれど、それを演じている訳でも苦にする訳でも、しんどさを感じさせることもない。
「アイドルをしている彼」のことを、応援してもいいのかな?という迷いが全くなかった。
アイドルとして「信じられる」と感じたのは初めてだった。
それから1年半以上経ってもずっと信じられる気持ちが揺るがないの、岸くん本当にすごい。
人間生活を送るに当たって、私は空気も読めないし言葉選びも下手くそだし気遣いも出来ないし性根が悪いから、それをなんとか隠そうとするためにフルパワーで人と接しなくてはいけない。
本当に人間生活に向いてないなと、心から思う。
だけど、フルパワーで臨めばギリギリまともでいられる。
他人に助けを求めるまでじゃない。
まだ大丈夫。 自分でなんとかできている。
弱いことがダメだとかそんなことじゃなくて、ただ自分がまだ大丈夫なだけ。
無理だったら逃げて良い、逃げるのは悪いことじゃない、とよく言うけれど、じゃあ無理すればこなせてしまう人はどうすればいいの?とずっと思っていた。
私みたいな人、この世にはたくさんいるんだと思う。
人生辛くて、でも我慢できてしまうような人がたくさん。
我慢は出来ても、人生に疲れてしまう。
King & Princeは、そんな人たちに優しく寄り添ってくれる。
大丈夫だよ、そばにいるよって。
コンサートでは、大好きだよ、かわいいね、そばにいるからね、って伝えてくれて、守るよって約束してくれる。
ブログでは、いつもお疲れ様!って、みんなが頑張ってるの分かってるよ、ってファンを肯定してくれる。
辛いことも絶対たくさんあるはずなのに、ファンのみんなのために、っていつも底抜けに明るい笑顔を届けてくれる。
そんなKing & Princeの明るさ、優しさ、強さに本当に救われた。
6人全員が本当に強くて優しい人で、優しさの土台は強さなんだと初めて気づいた。
そんなこんなで岸くんとKing & Princeにデロデロに甘やかされ優しくされた私「あの男は一体なんなんだ?」と気付く。
一緒にいることで自分にメリットもないし、無駄に傷つけられるだけの人間なんて、関わる必要ないのでは?と気づいた私はようやくヤバ男からフェードアウトし、人間としての尊厳を取り戻した。
生きていくのも、これからの人生において何かを選択していくのもめんどくさいから早く終わらせたいなと思っていた人生に光が射した。
日々を明るくしてくれてありがとう。
これからもずっと大好きで大切です。